人体の発生
受精後約3週ごろに出現する内胚葉・中胚葉 外胚葉から各種組織や器官が分化・発生する
内胚葉から何が生まれるか?
①気管・気管支・肺の上皮成分
②消化管上皮,
③肝臓・膵臓の実質成分、
④膀胱・尿道粘膜上皮.
⑤咽頭・甲状腺扁桃 鼓室耳管・上皮小体の上皮成分。
中胚葉からは何が生まれるか?
内臓や体幹・四肢の筋組織,
結合組織,
真皮,
骨・軟骨.
心臓
血管・リンパ管、
脾臓、
腎臓、
副腎皮質生殖器,
胸膜・腹膜
外胚葉からは何が生まれるか?
皮膚(表皮や毛髪・原組織など)、
爪.
歯のエナメル質
乳腺,
水晶体、
涙腺
網膜,
中枢神経系,
松果体.
下垂体、
知覚神経,
色素細胞,
副腎髄質
●細胞の増殖サイクルのタイミング分類
①DNA合成前期 (G1期)
②DNA合成期(S期),
③DNA合成後(G2期) および
④分裂期(M期)に分けられ.
⑤増殖休止期(G0期)
細胞の構成
核と細胞質でできている。
核内には染色質(クロマチン)と核小体と核膜がある。
細胞質内には小器官と細胞骨格(フィラメント)と細胞膜などがある。
組織の構成
①上皮組織
②支持組織 (線維性結合組織、 骨軟骨)
③筋組織,
④神経組織
⑤血液・リンパ組織 に分けられる。
上皮について
上皮は層の数によって, 単層上皮と多層上皮に分けられ, また上皮細胞形態によって扁平上皮, 立方上皮, 円柱上皮(線毛なし, 線毛あり) 移行上皮などに分けられる。
上皮細胞の中には腺を構成する腺細胞、血管やリンパ管の内腔を覆う内皮細胞 腹膜や胸膜あるいは消化管の漿膜を覆う中皮細胞などが含まれ
る。
骨について
骨の構成
①骨膜、②骨質(緻密骨(骨皮質)と海綿骨に分けられる)③骨髄からなる
骨の分類
①長骨(長管骨)②短骨③扁平骨④含気骨⑤種子骨
背骨の分類※覚えよう
脊椎の骨は①頸椎(7個) ②胸椎 (12個)③腰椎(5個)④仙骨(5個の骨の癒合)⑤尾骨(3個の骨の癒合)からなる。
筋肉について
筋は平滑筋 横紋筋 (骨格筋と心筋)に分けられまっする。
骨格筋の分類
顔面筋・咀筋、表情筋,頸部の筋、体幹筋、体肢筋などに分類されまっする。
動脈の解剖は?
動脈には筋性動脈(小・中動脈)と弾性動脈(大動脈およびその主な分校など)に分けられる。
門脈の解剖は?
①上腸間膜静脈・下腸間膜静脈・脾静脈→②肝門部の門脈本幹→③肝静脈→④下大静脈。
門脈系の側副循環が発達した結果、 食道静脈瘤壁静脈の怒張、直腸静脈瘤などが生じる。
胎児の特徴的な循環系は?
①卵円孔と②ボタロー管という短絡路がある。
脳の動脈系の解剖は?
脳の動脈系は①左右の内頸動脈と椎骨動脈~脳底動脈から分かれた②前大脳動脈・中大脳動脈・後大脳動脈・前交通動脈・後交通動脈吻合し③輪状となったウィリス環(ウィリス輪)を形成。
脳の解剖とは?
脳は終脳、間脳、中脳、橋、小脳、延髄に大きく分けられる。
脳幹は間脳、中脳・橋・延髄。
終脳は嗅脳・外套・大脳基底核に分けられる
外套は大脳皮質と大脳白質からなる。
大脳基底核は尾状核・レンズ核・扁桃体などが含まれる。
運動中枢は中心前回にあり、体の左右の運動支配領域は反対側の中心前回に存在する。
知覚中枢は中心後回にある。
視覚中枢は後葉ある。
小脳は虫部と左右の小脳半球に分けられる。
小脳皮質は分子層、プルキンエ細胞層、顆粒層などからなる。
肝臓について
肝門部には胆管や門脈、肝動脈のほかにリンパ管、神経などが存在する。
門脈域には小葉間静脈、小葉間胆管、小葉間動脈などが存在する。
腸管について
小腸粘膜には表面に微絨毛があり、上皮にはパネート細胞が混在する。
十二指腸にはブルンネル腺がみられる。
その他の小腸にはリーベル・キューン腺を認める。
膵臓について
膵臓には①チモーゲン顆粒を含む腺房細胞と、②膵管からなる外分泌腺や、③A細胞(α細胞)、B細胞(β細胞)、 D細胞(δ細胞)などからなるランゲルハンス島を形成する内分泌腺がある。
腎臓(主に糸球体)について
糸球体は腎皮質にあり、 輸入細動脈から毛細血管を経て輸出細動脈に至るまでの血管系と、内皮細胞上皮細胞およびメサンジウム細胞などが
含まれる。
糸球体+尿細管=ネフロン (腎単位) !片側の腎臓で100-200万個存在する。
副腎について
副腎皮質には鉱質(電解質)コルチコイド, 糖質コルチコイド、性ホルモンを分泌する細胞層がある。
副腎髄質にはアドレナリン ノルアドレナリンを分泌する細胞が認められる。
生殖器官について
卵巣からは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。
精巣からはアンドロゲンが分泌される。