血液型を決める要素は?

ABO血液型→規則的な自然抗体。
 オモテ試験は赤血球抗原糖鎖
 ウラ試験は血清中の抗体
 Rh血液型は赤血球抗原蛋白質


血液型の検査は?

ABO血液型とD抗原(※D陰性の場合、D陰性確認試験)。


不規則抗体とは?

 不規則抗体はABOの自然抗体以外の赤血球に対する抗体の総称
 輸血などの何らかの原因で感作され、不規則に出現する抗体。


交差適合試験(クロスマッチ)とは?

患者血清(抗体)と輸血用血液(赤血球)を反応させ、凝集が起きないかを調べる重要な検査。


交差適合試験と不規則抗体検査の内容は?

①生食法
②反応増強試薬を用いる間接抗グロブリ
ン法


血小板の型とは?

血小板にはヒト血小板抗原 (HPA)、HLAクラスⅠ抗原などが発現する。
抗血小板抗体は、血小板輸血不応、新生児血小板減少性紫斑病などの原因になる。

HLAタイピングとは?

HLAは個体間の多型性が強く、他人の組織を異物と認識するための最も強い抗原である。 臓器移植では一般に患者と臓器提供者のHLAが一致しているほど治療成績がよい。

輸血前の感染症検査は何がある?

献血者の感染症の検査はHBV、HCV、HIV、HTLV-1、HPV-B19、梅毒を検査している。


輸血副作用の種類は?

免疫性輸血副作用は、
急性溶血性輸血反応
遅発性溶血性輸血反応
HLA抗体産生(それによる血小板輸血不応)
輸血後移植片対宿主病
血関連性肺障害など。


血液製剤の種類は?

①全血
②赤血球濃厚液
③血小板濃厚液
④新鮮凍結血漿。

血液製剤の保存のポイントは?

①全血、赤血球濃厚液→2~6℃で冷蔵保存、有効期間は採血後21日間。
②血小板濃厚液→20~24℃で振盪しながら保存、 有効期間は採血後4日間
③新鮮凍結血漿→マイナス20℃以下で冷凍保存、有効期間は採血後1年間。

新生児溶血性疾患とは?

 母児間のABO不適合、Rh不適合、その他の血液
型の不適合で起こる。
 臨床ではRho (D) 抗原不適合(母親がD陰性 がD陽性)の場合が最も問題になる。


新生児溶血性疾患の病態は?

 児の血液型に対する母親のIgG型抗体が胎盤を通過して児の赤血球を溶血させる。


新生児溶血性疾患の治療法は?

 出生後、溶血が高度で黄疸が強い場合、ビリルビン除去, 抗体除去, 貧血改善を目的に新生児に対し交換輸血を行う場合がある。
※交差適合試験の主試験は新生児よりも母親の血清(血漿) を用いる。